昨年度末に、それまで一人暮らしで使っていた冷蔵庫を手放しました。直冷式で霜がたまってしまったり、掃除をサボってパッキンがカビていたり、引っ越しの制約で難儀したりしたことが理由です。
当時の私はミニマルな生活様式に憧れており、「ひょっとして冷蔵庫は不要なのでは」という疑問を抱きました。そこで、新たな冷蔵庫を入手せず、2022年4月を過ごすことにしました。
結論を言えば、私にとって冷蔵庫は必要でした。先日通販で150Lくらいの冷蔵庫を注文したところです。今振り返ると当然といえば当然なのですが、具体的にどのような理由で冷蔵庫がないと困るか述べていきます。以下の4点がポイントです。
- 乳、卵、豆製品の買い置きができず割高になる
- スーパーで美味しそうな冷蔵、冷凍品を見るとフラストレーションがたまる
- 買い物の頻度が増えて余計なものを買ってしまう
- 上記のメリットを上回るほど電気代は高くない
乳、豆製品の買い置きができず割高になる
私はヨーグルト、豆乳、豆腐、卵といった食品をよく使用します。味が好みというのもありますし、栄養面でも優れたものがあります。
これらは共通して開封後要冷蔵です。冷蔵庫がないと、1食で消費できるサイズを選ぶことになります。
例えば、1Lの牛乳は200円前後で売られています。一方、200mLのものは100円程度。2.5倍もします。ヨーグルトも、1食分で売られているものは高機能タイプばかりです。食品の価格に容器包装が占める割合は決して小さくありませんから、栄養にならない入れ物にいっぱいお金を使うことになってしまいます。
スーパーで美味しそうな冷蔵、冷凍品を見るとフラストレーションがたまる
冷蔵庫がなくても、その日のうちに食べられる分であれば冷蔵、冷凍食品を買えます。しかし、大容量のものや、その日食べる気分でないものは無理です。後で食べたいのに買えないものが並んでいると、なんだか損した気分になりました。
買い物の頻度が増えて余計なものを買ってしまう
私は、東南アジア系のお菓子や食べ物を試してみることが好きです。最近のマイブームは、豚皮を揚げたチチャロンというスナックです。見かけない味のものを見るとつい買いがちです。
この手の買物は事前に計画していない衝動的なもので、店頭の商品を見ることで引き起こされます。保存可能な食品が限られていると買い物の頻度も増えるため、必須でない出費がかさんでしまいます。
上記のメリットを上回るほど電気代は高くない
冷蔵庫のランニングコストは電気代です。価格コムの売上TOP10(リンク)機種の月間電気代の平均は、676.35円でした。ちなみに、冷蔵庫は大型ほど冷却効率が高まるらしく、容量による消費電力の差はあまりありません。
月700円弱という価格を、どう感じますか。私は、よく食べる豆乳、ヨーグルト、野菜ジュースを大型パックにしたら相殺できるなと思いました。
もちろん実際は、数万円〜数十万円の出費がおよそ十数年で発生しますし、引っ越し料金が高くなるかもしれません。それでも、ほとんどの方にとっては冷蔵庫は所持することで得られる利益の方が大きくなるのではないでしょうか。
まとめ
1950年代の日本で、白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫は「三種の神器」のキャッチコピーをつけられ、豊かさの象徴とされました(参考:Wikipedia)。現代、テレビの立場は危うくなってきましたが、洗濯機と冷蔵庫を利用しない生活は考え難いものがあります。
冷蔵庫のない1ヶ月は、当たり前に享受していた利便性の大きさを実感できる貴重な機会でした。ただ、それ以上のいいことはなかったので、みなさまにはオススメできません。
ちなみに、買った冷蔵庫はこれです。天面がフラットになっていて、オーブントースターや電子レンジを使った際に掃除しやすそうだと思って選びました。
三菱電機 ボトム冷凍室2ドア冷蔵庫 MR-P15G-W ホワイト